3)回復の兆し




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こんにちは、アユムです。

 

はじめましての方はまずこちらをご覧になってください。

https://ayumu-no-ayumi.hatenablog.com/entry/2020/08/30/162855

 

こちらは前回の記事の続きになります。

 

~社会人としての生活がスタート~

 

僕は地元企業に技術者として就職しました。

 

精神疾患については会社には話しておらず、(当時そこまで深刻なことではないかなと思っていたのもあって)同期や先輩には隠す形で生活するとこになりました。

 

なので新人研修の時、気分が悪くなったり吐き気を感じても誰にも相談せず、こらえていました。

迷惑をかけたくなかったからというのと、自分が弱い人間だと思われたくないという思いがあったからです。

 

そんな日々を過ごしていても、コンビニ夜勤を辞めた時と同様、環境の変化があったからか体調は良くなっていきました。

 

まずお酒が飲めるようになりました。

新人歓迎会や同期での集まりが多かったこの時期、お酒が飲めるのは本当に嬉しいことでした。

 

そしてアクティブに活動することもできるようになってきました。

僕はバイクで遠出するのが好きなのですが、この頃は二泊三日でキャンプツーリングに行ったりすることもいつの間にかできるようになっていました。

 

おそらくですが、環境が変わってそれに適応していかなくてはというのが悩みの大半を占めていて、吐き気や精神疾患で悩んでいることをいつの間にか意識しなくなっていたのだと思います。

 

技術者といっても半年は現場研修でした。

体を動かしたり、早寝早起きが習慣化したことも体調が回復していった要因のひとつだったのだと思います。

また、会社や現場の方々が皆さんいい人ばっかりで、ほんとによくしてもらいました。

 

そして半年の現場研修が終わり、技術者になりました。

決して楽な仕事ではありませんが、充実感はありました。

自分が設計したものが商品になるのが本当に楽しかったのです。

 

いろんな部署の研修を受けた僕は技術部の歓迎会で大口をたたいて

「技術部の何でも屋さんになります!!」

と宣言して場を沸かせていました。

でも本気だったんです。

 

ご飯が美味しい、友人と会ったら楽しい、仕事に行けてお給料をもらえている。

当たり前の事のように思えますが、これができるのって本当に感謝すべき事です。

充実した生活を万全の体調で過ごすことができている。

そんな状態の僕はとことん前に進むことを決意したのです。